恵比寿、渋谷でコミュ力を考えさせられる〜相席屋etc〜
こんにちは!
タクです!
今日、相方と恵比寿、渋谷に行きました!
今回はその感想を小学生の日記風にしてお送りしたいと思います。
それではいってみまーーーっしょう!
(最近ネタに走りすぎて滑り続けているちょっと心配なミライアカリ風)
今日相方のクロと恵比寿、渋谷に行きました。
僕らは地元が神奈川なので、いつもは横浜か湘南方面で遊ぶのですが、
2人で遊ぶ時いつも横浜か湘南でなんか飽きたので今日は東京の方に行くことにしました。
なんで恵比寿に行こうかとなったかというと多分2人の頭に
「恵比寿ガーデンプレイス時計広場一時」
という花より男子のフレーズが思い浮かんだからだと思います。
2人ともさほど東京で遊ぶことに慣れていないので、とりあえず頭に浮かんだ恵比寿に行ってみようと安易な考えで目的地を決めました。
恵比寿ガーデンプレイスは夜にライトアップするとそれはそれはおしゃれで綺麗なので、
僕はおしゃれな恵比寿だからおしゃれな食べ物を食べて、
おしゃれな散歩をし、
おしゃれに物思いに耽り、おしゃれに帰るんだろうなと思ったのですが、
おしゃれな恵比寿でおしゃれな食事処をおしゃれに見つけることが出来ず、マックで食事を済ませてしまいました。
おしゃれな恵比寿ガーデンプレイスも昼間はさほどぱっとせず、
めげずにおしゃれな代官山を目指そうとおしゃれな案内所にいたおしゃれなお姉さんに道をきいたのですが、
おしゃれなお姉さんのおしゃれな道案内におしゃれじゃない僕らはついていけず、気がつけば渋谷に辿り着いてしまいました。
渋谷には年に6回ほど行って、スカウトマンにスカウトされようといつも思ってちらちら周囲を見回すのですが、スカウトマンには今日もスカウトされませんでした。
悲しかったです。
スカウトされないことに悲しみを覚えた僕と相方はビリヤードをすることにしました。
ビリヤードがさほど上手くない2人でしたが、ビリヤードを楽しむ子ども心が十二分にあったので、
楽しかったです。
また、ビリヤードをやってる途中相方に
その落とし方おしゃれだね。
と褒められたので、
嬉しかったです。
ビリヤードが終わると時刻は16時半過ぎになりました。
ただでさえ人の多い渋谷が夕方になることで、飲みたい若者が集い、喧騒に満たされていきました。
僕たちは今日という日を少しでも特別なものにしたかったので、相席屋に行こうと決めました。
ただあんまり早く行ったらがっつき過ぎかなと思い、おしゃれな本屋に行って時間を潰すことにしました。
僕らはどちらもそれなりに読書をすることが好きで、お互い興味ある本をぱらぱらめくったり、その本について話し合ったり、おしゃれなブックカフェにおしゃれやんと評したりと本好きならではの過ごし方をし、時間を潰しました。
20分くらいして、そろそろ本屋に滞在するのも限界がきたので僕らは迷子になりながらも、相席屋を目指すことにしました。
いよいよここからが本番。
ドキドキしながら僕ら相席屋のドアを開けました。
流石渋谷、相席屋の質はかなりの高さだった。
既に横浜の相席屋に二度行っている筆者だが、横浜の相席屋よりも小洒落た雰囲気を醸し出し、店員の接客も上々。
自由に食べられるバイキングコーナーはお菓子だけでなく、パスタ、カレー、サラダ、ミニケーキなどバラエティに富んでおり、相席屋にしては味も中々のものだった。
我々の気分も高揚。
相方と暫しの間、酒を啜り、小噺に花を咲かせながら食事を楽しんだ。
しかし、ここは相席屋。
二人で過ごすのも束の間、店員の
「そろそろ女の子が二人きますので準備お願いします。」
という声を皮切りに、和やかな空気が一変。
瞬きすら許されない張り詰めた緊張感が2人を包んだ。
グラスを持った女が二人きた。
一人は小柄の黒髪。
少し地味目な見た目だが、決して大人しくはなそうな隠れ陽キャ。
普段は二軍にいてわいわいやってそうな雰囲気だが、実は一軍の玲奈ちゃんと仲良くしてる的な雰囲気を身に纏っていた。
もう一人は金髪高身長ギャル。
化粧が濃く、どピンクのカワサキ・ニンジャ1000を軽々と乗りこなし、拳一つでレディース副組長にのし上がった実力を持ってそうな雰囲気を身に纏っていた。
店員が乾杯の音頭をとる。
張り詰めた空気の中、我々はグラスを合わせた。
闘いは始まった。
タク「いやー、二人は今来たところ?」
黒髪「そうですよー…私は仕事、この子は朝から遊んでて、さっき合流して、今来たところです。」
クロ「そーなんだねー。」
金髪「…」
無難な会話か…?
筆者の額から冷や汗が流れ落ちる。
女というのは何を考えているか分からない。
ましてや名も知らぬ女など…。
タク「…二人の名前は??」
金髪「ノノカです(仮名)」
黒髪「ユキです(仮名)二人の名前は?」
タク「タクです。」
クロ「クロです。」
よし、とりあえず名前は聞けた。
次はどう話を進めていくかだ。
タク「……」
クロ「……」
黒髪「……」
金髪「……」
会話の糸口がつかめない。糸口がつかめないだけでなく、先ほど聞いた名前すら思い出せない。
我々はその後微妙な空気感の中ぽつりぽつりと会話を続けたが、生まれ落ちた環境が違ったせいか、それとも相手の殺気に気圧されたのか徐々に尻すぼみな空気に呑まれ何も出来なくなった。
金髪はコートを身に纏った。
「寒い〜」とか言ってはいたが、帰る気満々に見えた。
初対面の女は怖い。
席替えのコールが待ち遠しかった。
「すみません。交代入ります。」
店員の声かけに救われた。
もう二度と会うことはないだろう女二人だが、十二分にダメージを与えてきた。
悪い人達ではない。
自ら話を振ることはなかったが、我々の話を無視したりすることはなかったし、多少つまらなそうにはしてたが、こちらにあわせて話をしてくれているいい子達だった。
きっと何かしら彼女たちを楽しませる会話もあったのだろう
しかし、それをつかむことができなかった。
圧倒的に敗北だった。
敗北感を味わいながらも体制を整えようとした我々。
しかし、次の組が来るまであまり時間がなかった。
次の組の女子2人は同年代の女子。
一人はクラTのデザインを先導して手がけるような女子。
もう一人は英語の成績がまあまあよい保健委員のような女子だった。
1組目に比べれば我々と住む世界が近い人たちだったように思う。
1組目同様、店員の音頭に合わせ、乾杯をした。
割と話は盛り上がったと思う。
流石クラTを手がけるだけあって会話回しがうまい。
会話を回すのは基本男なのは重々承知だが、後手に回ってでも、クラT女子に回してもらった会話に乗る方が上手く話せる気がした。
1組目に比べれば温度感は割と高かったと思う。
話した時間も長かった。
だが限界がきた。
初対面の人と1時間も話せば話すことなどなくなる。
そしてここは相席屋。
男サイドは長くいればいるほど金が嵩む。
「お金、大丈夫ですか?」
クラT女子にそう言われた時、確かにお金は結構嵩んでやばかったのだが、なんとなく敗北感というか喪失感を私は感じた。
もちろん「ここでて飲みに行きませんか?」まで言われることを期待するほど馬鹿ではないが、「もう少し話してたかったな」と言われるくらいには仲良くなりたかったなと自分のコミュ力の低さに唇をかんだ。
まだ23、されどもう23。
そろそろ24になる俺は男としてどれほど成長できたのだろうか。
自問自答する。
いまだ彼女がいない自身を省みるばかりの人生。
楽しい休日だった、
だが、ただ楽しいだけの休日ではなかった。
冷たく身体を通り過ぎる風にただただ身を震わすだけの日々に哀しさを感じた。
あぁコミュ力をつけねば。
暖かいコタツを好きな人とぬくぬくするために。
もうじき立春を迎える休日の夜中、幸せになりたいと30代OLのような心持ちで私は24を迎える。