【漫画・アニメ】鬼滅の刃連載終了。綺麗に終わったよなあれ。(タ)
鬼滅の刃の連載が終了した。
進撃の巨人以来のブームを巻き起こした鬼滅。
まだTikTokでは鬼滅の刃コスプレをして踊っている女子が沢山いるのに早々と幕を閉じた。
家族を鬼に殺され、妹は鬼になってしまった主人公の炭次郎は家族を殺し、妹を鬼にした宿敵無惨を倒すとともに、妹のねずこを鬼から人間に戻すという二つの目的で旅に出る。
炭次郎は旅の中で鬼殺しの専門部隊鬼殺隊に入隊。
水の呼吸などの奥義を身につけた炭次郎は宿敵無惨と無惨の力をより強く受け継いだ直下の鬼、上弦下弦の鬼と鬼殺隊のの中心メンバー「柱」と共に戦っていく。
果たして炭次郎は宿敵無惨を倒し、妹のねずこを人間に戻すことが出来るのか。
といった話で展開していく鬼滅の刃。
炭次郎の主人公像は、ジャンプの漫画の主人公にしては理知的だし、おおらかだし、一歩引いて戦うことが多いしで、かなり異質だったと思う。
炭次郎のひたむきな姿勢と強さは敵対視した者でさえも認める。
あの無惨でさえも。
他のキャラをとっても鬼滅の刃のキャラクターは今まであまり見たことがないキャラクター性を持っていて、その性格の根源なる描写もしっかりと描かれているので読んでて興味深く感じた。
鬼滅の刃は戦いに無駄な感情描写がなく、その代わり戦い後の感情描写を丁寧に描いている印象がある。
ビビリでうるさいキャラもいたが、戦闘描写はそのビビリキャラでさえリアルに描いていて、戦いを止めて喧嘩したり、戦いの最中ギャグパートがあったりと非現実的な描写は他の漫画に比べてかなり少ない。
そのため戦い方が多少地味であっても、戦闘描写に魅力を感じることができた。
戦闘後の感情描写は一つ一つ丁寧に描かれていて、なぜ戦うようになったのか、戦いを終えてどんな感情で死んでいくのかしっかり読むことができた。
鬼滅の刃は確かに画力はあまりない地味な漫画で、高い作画力のあったアニメが始まったことを皮切りに飛ぶように人気になったが、絵の改善だけでなく、アニメ化してより一層ストーリーやキャラが際立ったからここまでの人気になったのだと思う。
最終話は炭次郎たちの子孫と炭次郎たちの生まれ変わりが暮らす現代パートの描写が為され幕を閉じたが、作品のテーマだと思われる死生観をしっかり描ききり、綺麗に終わった印象を受けた。
現代編をやっても別に良かったと思うが、これはこれでいいんじゃないかと思いつつ、自分はジャンプをそっと閉じする。