【映画】 「羊の木」 感想
こんにちは、こんばんは。クロです。
昨日は毎週観てるanoneの放送がなかったので、仕事終わってからレイトショーで映画を観てきました。
仕事終わりのレイトショー、社会人になってから恐らく3回目なんですが、何だか大人になった気がします。
観てきた映画は「羊の木」です。
先日映画「犬猿」の記事で触れた、いま気になっている映画の1つです。
書いてて気付いたけど、「犬猿」「羊の木」と来たので、次も動物の作品を観ることになるんでしょうか笑
さて。
本編です。
いつものごとく、ネタバレ注意です。
例によってあらすじは割愛で、予告編の動画です。
https://youtu.be/NBcBtl6rLmo
https://youtu.be/NBcBtl6rLmo
まず、設定がすごく面白いです。
同じ町に移住した6人全員が元殺人犯
であったり
古くから伝わる町の迷信・お祭り
であったり
それだけで面白そうですよね。
予告編での煽りも、全員元殺人犯 や 信じるか疑うか みたいなものになってて、気になります。
僕はこの煽りを見てサスペンスなのかなと思いましたが、サスペンスではなかったです。
あんまり特定のジャンルって訳ではないです。
前科者を引き合いに出すことでの、自然と持ってしまっている普通に対する考えへのメッセージ性のようなものがあったり、町の迷信にフィーチャーしたお伽噺的な側面もあったり。
随所にホラーな演出もあったように思います。
松田龍平の演技もあいまって恐かったです笑
キャラも魅力的でした。
元殺人犯と言えども、それぞれ色んなドラマがあったんだろうなあということが感じさせられました。
祭りのテントのシーンでは彼らが複数接触する場面で、それぞれのバックボーンが結構見えたような気がします。
シナリオ本筋に関わるのは1部の人たちですが残りの人もいいキャラしてるので、サイドストーリーとかみたいです。
そんな殺人犯たちと対照的に錦戸さんは平凡な市役所職員感がすごかったです笑
他が際立つようにあえて色を消せていて、すごいと思う。
一方、尺の関係なのか、掘り下げ不足な面もあったように思いました。
いつの間にこの人たちはこんな関係性になったんだ?
ということがちらほらありました。
設定はわりと変わっている箇所があるそうですが、元は漫画原作があるそうです。
2時間の映画にまとめるに辺り結構削らざるを得なかったんですかね。
とは言え、見どころもしっかりあります。
富山県の自然が綺麗です。
冒頭で、「良いとこですよ。人もいいし魚は上手い」と繰り返されますが、きっと魚美味しいんだろーなー。
さばさばしてる長髪の木村文乃さんを見られます。
ロックにギター演奏します。
錦戸さんがベースやらギターやら演奏してるシーンも多めです。
あとは、あからさまな悪役として存在感を示した北村一輝さんも素敵でした。
シナリオ上でもわりとキーマンだし、やってて楽しい役だろうなあ、と。
そして何より、松田龍平さんがやばいです。
秘めたる狂気が漏れだしてました。
いわゆるサイコパスってやつですかね。
ただ頭おかしいだけでなく、色々感情も複雑に渦巻いている部分も観てて伝わって、すごく自然に演じててすげーって感じ。
タイトルである「羊の木」ってのは結局よくわかんなかったですが、公式サイトを見ると西洋に伝わる伝説の植物なんですね。
最後に市川今日子さんの埋めてるお墓から芽が出てて、きっとあれが何かしらの意味合いなんですかね。
何回か観ていくとその他のところもより理解が深まりそうな作品でした。
それでは今回はこの辺で。
以上クロでした~