ハッピーアイスクリーム~自由を望む2人の民~

ハッピーアイスクリーム〜自由を望む2人の民〜

ストレスフリーに生きることを望むも仕事を未だ辞めることのできない情けな〜い2人の民によるブログです!ぜひご覧くださいっ!

2020-05-01から1日間の記事一覧

【小説】白か黒か(タ)

働くなんて馬鹿らしい。働く、その概念自体が人間の上の方のやつが作ったということを大方の人間は理解していない。寝場所があり、食に困らなければ生きていける。至極真っ当、当たり前の事実なのだが、この事実を大抵の人間は受け入れない。人間らしい生活…

【小説】ペン回し(タ)

ペンを回す。 ペンを回す。 ペンを回す。 授業中ちょっとしたことに夢中になる、そんな時期が学生でいる間は誰にでもあると思う。なぜかっていうと授業中は結構暇だからだ。暇な授業を集中してきける人なんてごく一部で、そのごく一部を除いた生徒はそれぞれ…

【小説】ちょっとした出会い(タ)

かまいたちの楓。それが私の二つ名だった。高校生の時、親とつまらないことで喧嘩して、ぐれてしばらく不良になった時があった。私は自分でも驚くほど喧嘩が強く、喧嘩をふっかけてきた族をかまいたちが通ったかのように次々と潰していったことで伝説となり…

【小説】曇天の空 未熟な店員

曇天の空。 世間はお盆休みで、やれディズニーに行っただの、やれ映画を観に行っただの、先祖そっちのけでバカンスを満喫している。 雨続きだというのに各々が各々の予定を消化し、日報を書くが如く、SNSに自身の行動を書き連ね、事丁寧に報告しているのを見…

新時代なリモート劇団【劇団ノーミーツ】が面白いというお話し。

話題のリモート劇団【劇団ノーミーツ】について触れてみました。

【小説】ベンチといつかのあの日

小学生の時から社会人になる手前の今でも僕はベンチに座っている。 背もたれのないベンチ。 背もたれのない公園のベンチ。 背もたれのない公園の端っこにぽつんと立つ小さい木の陰にあるベンチ。 毎週水曜日の17時から19時までの間、僕はそのベンチに腰をか…

【小説】ぴょん吉

15年間で街並みが随分変わった。午前中にやる家の手伝いをすまし、しばらくの休憩時間に、生まれ育ったこの街を散歩していたナツキはそう感じた。先祖代々温泉付き旅館を営んできた宮田家の次女であるナツキはこの街の地理を熟知しており、宿に泊まる観光客…

【小説】取り零した春 着信

あいつが好きな人を俺は好きになった。 あいつはすごいいい奴で、俺なんかより一生懸命毎日を生きていた。 あいつと同じバレー部に所属していた俺は、あいつのポジションがレフトだったから、顧問に頼んでポジションをレフトにしてもらった。 あいつに少しで…