【映画】桐島部活やめるってよを観てのちょっとした感想
桐島部活やめるってよってみなさん観ましたか?
随分前の映画になりますが今日DVDを観ました!
今回はその感想を……。
僕は教育学専攻だったのですが、教育学のなんかしらの授業で桐島部活やめるってよが話題に上がりました。
スクールカーストを繊細に描いたストーリーでした。
1軍、2軍、3軍。
生徒間で格差が生じている。
イケイケなグループ、イケてないグループ、普通のグループ。
どのグループに属してもそれぞれがそれぞれで大変で、そんなそれぞれがそれぞれに関わるとさらに大変になる。
その大変な人間関係が桐島が部活やめることによってさらに大変になる。
そんな感じのお話でした。
物語の中には桐島が全く出てこず、でも話題はいつも桐島の話題でした。
桐島は部活も出来て、いけてる彼女がいて、クラスのカーストのトップ中のトップの男でした。
そんな桐島がなぜ部活を辞めたのか、真相を知ることは最後までありませんでしたが、桐島が部活をやめることでこんなにもことが大きくなってしまうことに関心を抱きました。
多分クラスのカーストが低い人間が部活を辞めても何も起こらないでしょう。
カーストトップの桐島が部活をやめるからこそ物語が大きく動くのです。
そういう意味では天は人の上に人を作らずっていうのもやっぱり理想論だよなぁって思います。
でも、カーストが低くても低いなりに自身の人生を生きていて、そんなところもしっかり描いている作品でした。
むしろ、低いカーストで一見桐島なんて何の関係もないような人らにも桐島が部活を辞めたことが大きく影響する、そこに焦点を当てているような感じがしました。
僕自身はカーストは高くも低くもなかったような気がします。
そしてなるべくグループ内での問題ごとには関わらないようにしてきました。
多分桐島が部活をやめてもへえまぁ……桐島も人間だしなぁくらいの感想をぼやくだけで終わってたと思います。
でも今は違います。
人間関係の問題ごとから逃げようにも、仕事をやめない限りは逃げきれません。
僕の環境に対しての桐島が誰なのかは分かりませんが、もし桐島が部活をやめるようなことがあったら、僕はどうするのだろう。
物語内では最後まで桐島が部活をやめたごたごたの内容を片付けることなく風呂敷を広げまくって終わりましたが、現実ではそうもいきません。
いつ桐島がやめてもいいように、生きねばなぁとぼやいた昼下がり。