人との関わりに疲れきったタクの長い独り言。
人間関係は大人になればなるほど難しくなる。
子どもの頃は仲良くするしないは簡単に決められた。
仲良くしないと選択すれば、簡単に関係を断つことが出来た。
だが大人になればなるほどそうもいかなくなる。
社会に参画すればするほどに綿密に人と関わっていかなければならない。
そして大人になればなるほどに人と関わることが難しくなる。
それぞれの人間が強い価値観を持つようになり、中々柔軟にその価値観を変えることが出来なくなっていくからだ。
そんな人との関わりで信頼を得るためにはどうすればいいのだろうか。
とても難しい。
確固たる自己を持ちつつ、他者との関係にメリハリを持ち、高い能力を持って、誠意を持って関わる。
大体の条件はこんなところなのだろうか。
口で言うのは簡単だが、これを実行するのは難しい。
時には自己犠牲を必要とし、時には人に嫌われることに耐える精神力を必要とする。
周りの大人全員がうまくこの信頼を勝ち取っているかと言えばそうではないだろうが、少なくとも今の自分に比べれば大抵の大人は信頼を勝ち取っているのではないかと感じる。
まだ23だが、人と関わるのが酷く億劫になる時がある。
仕事のミスでただでさえ億劫になっていたところをたまたま近くで話していたJKの恋愛話をきいてさらに億劫になった。
周りの大人たちのように人と関わることで感じる鈍痛に慣れることはできるのだろうか。
あぁ旅に出たい。
1人景色の良い場所へと旅に出たい。
自然豊かで喧騒から離れた地に身を置きたい。
あとしばらくは怖いから女の子と距離を置きたい。
女怖い。