stay home で 気楽な人生でもいい
明日が終われば世間は3連休。
あいも変わらず世間とは逸脱した勤務体系だから、当たり前に3連休はとれず、2連休でさえまだましかなと安堵する自分がいる。
大学生の時は少しでも働きたくない心を尊重してバイトは週一、学校も休めるときは休み、だらだらと日々を過ごしていた。
あの頃の自分はよく孤独を感じていた。
まだ何者でもない自分が、社会に貢献せず、さほど多く居ない大学の友達と遊ぶ予定も中々あわず、小中高とそれなりに付き合いが長い友だちも自分とは違うキャンパスライフを送っていて会うことがなく1人ベッドの上でぼーっと日々を過ごすことに焦燥感を感じていた。
今はあの頃に比べて日々忙しい。
仕事がだらだらと長引き、休みの日も仕事のことを頭の片隅に置かなければならないことが多々ある。
人間関係も社会人になって大分変わった。
昨日のこともあまり印象に残らないでいる。
そんな日々を過ごしていると、ふとゆっくりと休日を過ごすというのを長期間続けたいと思う。
大学時代、とても楽しかったわけではない。やりがいのあることもなく日々がただ過ぎていくだけだった。
ステイホームと小池百合子が大々的に掲げてから半年くらい経ち、もう外に出て仕事をするのも、遊ぶのも当たり前になったけれど、仕事も遊びも休止して家に引きこもる期間があってもいいんじゃないかと少し思った。
すぐそこまできている明日を気にして急いで眠るのではなく、まだ遥か先の一年後を過ぎてもこんなんだろうなとだらだら夜更かして日が暮れるまで寝過ごす気楽な人生もいいよなぁとなんとなく感じた0時前のベッド。
アニメ特有のギャグパートについて思うこと
今日鬼滅の刃を観に行った。
鬼滅の刃は前々からジャンプで読んでいたが、今回の映画の無限列車からは飛ばし読みしてたので、内容は事前にはなんとなくしか知らなかった。
映画は結構楽しめた。
最後のバトルシーンは煉獄さんの感情の昂りと技のカッコ良さや仰々しさに感動した。
ストーリーに関しては鬼滅の刃を通して見てないとなんとなくしか分からないだろうなとぼんやりと思ったが、分かる人が見ればいい部分を映画にしたなと思うのではないかと思う。
ただ一つ残念な点があった。
それはギャグパートが少し多かったところ。
喜怒哀楽は物語を描く上ではとても大切で、ストーリーの緩急をつけるためにもギャグパートってとても大切だと思うのだが、ギャグパートがさほど面白いと思えず、それが物語の前半部分の大半を占めていたのが少し残念に感じた。
ジャンプ自体子ども向けであり、実際映画館には子どももたくさん来ていたので多少子どもっぽいのはしょうがないことだが、それにしてもギャグパートが長く、稚拙であまり面白くないなと感じた。
実際に自分自身が映画の登場人物で、そのギャグパートを側から見ていたら、結構ドン引きしていたのではないかと思う。
漫画で読む分には読み飛ばせばいいだけだが、アニメではそうはいかない。ギャグパートもしっかり見続けないといけない。
正直前半のギャグパート、早く終わんないかなぁと思ってしまった。
だがこれは鬼滅の刃限らず、ギャグパートがつまらないアニメは結構ある。
話の本筋は面白く、後半は感動するのにギャグパートだけやたらとつまらなくて退屈に感じるアニメをいくつもみてきた。
アニメ特有のギャグパートのノリが好きな人もいるだろうから変わらない気もするけれど、ギャグパートを少しだけ現実のお笑いに近づけて面白くすることを意識してもいいのではないだろうかと思う。
キャラに突出したギャグパートにするのではなく、相方がよくお勧めしている東京03のような日常のちょっとした面白さの要素もアニメのギャグパートにもとりいれればいいのになぁと感じる。
まあ自分自身ギャグパートを描く際はキャラに寄せてしまいがちなんだけれども、感動シーンに対してギャグシーンのとっつきにくさがないアニメ映画を観れたらなぁと思った。
映画 罪の声 感想
こんにちは、こんばんは。クロです。
久し振りの更新になりました。
最近書く文章は映画の感想ばっかりですね。
残念ながら(?)今回も映画の感想です。
ファーストデイなので。
観て来ましたのは、こちら。
罪の声。
塩田武士の同名小説を原作に、野木亜紀子が脚本、土井裕泰が監督を務め映画化された作品です。
演じるは、小栗旬と星野源のW主演。
僕は野木教徒ではないですが、野木亜紀子×星野源の映画という魅力に惹かれ、観て来ました。
本当はとんかつDJ、浅田家の2つと迷ったんですけどね。
『漫画みたいにいかない。』以来応援している山本舞香をはじめ、伊勢谷友介・伊藤健太郎が出ている話題作(笑)の前者と、ニノと菅田将暉が出ている後者はどちらも魅力的だったんですけどね。
今回は罪の声にしました。
映画館に行くのは2ヶ月半振りです。
コロナからの再開後、『ステップ』、『コンフィデンスマンJP』、『ドラえもん』とハイペースで観ていましたが、少し間が空いていました。
そう言えばドラえもんの感想書き損ねていたなあ。。
ドラえもんは知人と観に行ったのですが、一人で行かないと書き出すの遅くなってそのまま書かずにいてしまうんですよね。
去年も『アルキメデスの大戦』と『記憶にございません』書き損ねたし。
そんなこんなで、久し振りの映画館。
時は空前の鬼滅の刃ブームな訳で、映画館もめちゃくちゃ混んでるかと思いましたが、幸い僕の行ったタイミングはましでした。新宿のピカデリーとかはもっとごった返していたのかな?
鬼滅の刃は1日に何回も上映しているみたいですが、罪の声をはじめ他の映画はその分小さめのスクリーンで数時間おきの上映。
それでも、公開直後ということもあり、そこそこ人入っていました。
前までは1席おきでしたが、今日は席の間隔は空けなくて良くなっていました。
その代わりに食事は禁止で、何か飲む時以外はマスクの着用が義務化。
上演前の予告が流れるタイミングでも、映画館の換気が徹底されていることが告知されていました。
早くこんな窮屈さから解放されると良いですね。
エンターテイメントよ、生き残ってくれ。
予告も幾つか面白そうなものありました。
来年公開の、ゲームのキャラ?が主人公の洋画とか、チーム福田の新解釈三國志、スタンド・バイ・ミードラえもん2。
ドラえもんは、あの名作をリメイクしたものであざといくらい泣かせにかかってる笑
菅田将暉の主題歌も、予告だけで分かるくらいマッチしててほんとあざと過ぎる程。笑 でも観たい。
そんなこんなで本編始まりました。
野木亜紀子×星野源ということ以外に何の前情報もなく観に行きましたが、冒頭から引き込まれ、140分超があっという間でした。
あらすじ書くのは苦手だから公式サイト等に任せますが、史実をベースに昭和の未解決事件を描いた物語です。
しがないテーラーの曽根俊也と新聞記者の阿久津の2人がそれぞれ情報の欠片を集めながらどんな事実があったのかを追いかけていく展開は、視聴者が事件を追体験しているようで良かったです。
2人が出会い、それぞれの持ってる欠片から一気に情報が広がって事実へ近付いていくところは興奮しました。
1つの事実が明らかになった後も、複数の人物の視点で当時の情景が映されていって、きっと全貌を掴んだ上で2周目を観たら更なる気付きがあるのかもしれません。
1回だけだと大事な側面を見逃しているかもしれないし笑
豪華な役者は、各々個性が出ていて素晴らしかったです。
個々に触れていくと疲れちゃうので割愛してW主演の2人だけ。
平匡さんでも志摩でもない京都弁の星野源。
ひょんなことから知った自分の過去にもがき苦しみ葛藤しながらも事実を追い求め、家族への愛と優しさに満ちた1面もあり、小説原作での彼がこの通りのキャラからわからないですが、曽根俊也でした。
あと、モノマネじゃなくてちゃんと演技してる小栗旬を久し振りに観ました笑
先程、昭和の未解決事件を描いた作品ですと書きましたが、全部観終えた後の感想では、事件そのものというより、それに纏わる「人間」を描いているように感じました。
この「人間」の描き方、僕にはとってもとってもとっても魅力溢れていました。
「3人の子どもたち」の中で自分だけが何も知らずに幸せに暮らしていたことから俊也が生島姉弟に感じていた筆舌に尽くしがたい感覚や、社会部の記者としての矜持を失いカスッカスなエンタメ記事を書いていた阿久津が俊也の問いで再び社会部記者として深淵を追う意義を探そうとした辺りなんかはベタなところです。
個人的には、特に、曽根達雄と曽根真由美の2人に人間を感じました。
お金ではない別の目的であの事件を決行した達雄。(この時の表現が何て言う単語だったか忘れた!!めちゃくちゃ大切なのに!!!)
自分の正義で行動し、利用した子どもたちのことも救ったと思い切っていた達雄。
阿久津から望は青木に捕まり死んだと聞かされた時の愕然さ、彼の不完全さがとても良かったです。
そんな2人の正義の根幹にあるのが、
理不尽に親を奪われて芽生えた社会や警察への恨みであって、あの2人の人間を描くなかで超超大切だったと思います。
安保闘争とか、学生運動とか、イデオロギーとか、僕には教科書でしか見たことがない世界です。
何だか難しいと捉えたり、本筋と関係ない脇の話と捉えて物語を追うこともできるのかもしれません。
でも、間違えなくこのムーブメントが物語上のキーで、ここのお陰で曽根達雄と曽根真由美の行動にはより一層の血肉が通って見えました。
きっと、この辺りの歴史に関する知識がもう少しあれば、登場人物の機微をさらに感じた深い理解が出来たかもしれません。
事実を繋いだ字面の展開だけでも面白かったですが、その起点となる登場人物たちの機微や人間味がとっても素晴らしかったです。
今年も残すところ2ヶ月。
1月の『ラストレター』から数えて6本目の映画でした。
個人的に当たりの多い年だったような気がします。
あと1本くらいは映画館で観たいけど、どうかな?
時は空前の鬼滅の刃ブームですが、鬼滅の刃で映画館の魅力を感じた子どもたちの中から、足しげく映画館に通う方が増えて下さると嬉しいなと思います。
(この文章ではもしかすると鬼滅の刃を悪者扱いしてしまったかもしれませんが、僕はアンチ鬼滅の刃ではないのでお含みおき下さい。)
それでは、今回はこの辺で。
以上クロでした~
こんなにも働きたくない大人はどう生きればよいのやら
最近転職活動を始めた。
前々から仕事を辞めたいと思っていた。
休みがまばらにあるシフト制。
朝昼夕夜と不規則な勤務もまあまあある。
休み自体結構少ない。
休みの日も電話がかかってくる。
だるい。とにかく仕事が怠いと仕事を変えることに力を少しずつ使い始めた。
でも、多分仕事を変えるだけじゃダメな気がする。
そもそも仕事をしたくない感情が強すぎる。
週に5日は苦行。
残りの2日も半分は仕事のことが脳裏にちらつく。
仕事をしたくない。楽して生きたい。でも仕事をしないと生きていけない。
こんなにも働きたくないのに歳はとっていく。
必要な金の額も増えていく。
ゲームを全てクリアしたあとの老後プレイのような日々を過ごしたい。
働かなくても誰にも文句を言われず対等に話せるようになりたい。
それが無理なのは分かってるから、困る。
眠い、ただひたすらに。
病んでるわけではない。ただ働きたくないだけ。働かずにやりたいことだけやってやりたくないことはそっちのけで生きていきたい願望を何度も何度も反芻しているだけ。
反芻していても何も変わらないのだけれども。
映画 コンフィデンスマンJP プリンセス編 感想
こんにちは、こんばんは。クロです。
8月1日、ファーストデイだったので映画観てきました。
ちなみに去年の8月1日もファーストデイで、その時は天気の子を観たんでした。
あれからちょうど1年。
想像も出来なかった世界になっていると言えるのでしょうか。
これから1年後はどうなっているのかな。
という訳で冒頭からとっちらかりそうですが笑、観てきたのはこちら!
コンフィデンスマンJP プリンセス編!
長澤まさみが主演を務め2018年に連ドラから始まり、単発スペシャルや映画でも大成功を収めている言わずと知れた大人気シリーズの最新作です。
もしご存知ない方いらっしゃいましたら、あらすじ説明とかは苦手なので公式サイトとか読んでみて下さい笑
劇場レポートや予告編については割愛していきなり本編のこと書いていこうと思います。
ネタバレあるので気になる方はご注文下さい。
いや~!良かった!!
キングオブエンターテイメントと言えるのではないでしょうか。
もしかしたら近年映画館で観た中でトップレベルに良かった気がします。
緻密に練られた筋書きによる騙し騙されの伏線と回収、大味なまでのコミカル演出が最大の看板であるのは誰もが知っているので、わざわざこの展開が凄かった!!とか書くのはやめておきますが、個人的には人間模様の描き方も素敵だったな感じました。
お金儲けを企むダー子御一行と純真なミシェルの対比や、三兄弟がミシェルを認めるまでの機微なんてのはベタなところですが、レイモンドへの忠誠を誓ったトニーが取った覚悟は物語進行の軸になるところでもあり、トニーの人間をすごく感じさせる描写だったなと思います。
はちゃめちゃにやりたい放題するだけでなく、結局上手に人間が描かれているんですよね。
それがスピード感や爽快感を高め更に物語へ没入させる要因の1つなのではないかなと僕は思います。
それにより、ツボどころでしっかり感動させられちゃうんですよ笑
普通に泣いてしまいました笑
え、コンフィデンスマンでこんなに泣くの???て自分で思うくらい泣きました笑
マスクしたまま泣くとマスクの内側に涙入ってきてなんか不快なんですよね笑
個人的には2回感動の山場があり、それ以外にも単発の涙腺スイッチがあったりして中々大変でした笑
ここまで泣くとは思わなかった。
そんな人間模様の描き方と緻密な伏線回収が合わさることで、ジェットコースターコメディに留まらず、キングオブエンターテイメントと感じさせるのかなと思いま
す。
加えて、テーマがしっかりしていることも一因か。
本物も偽物もない。信じればそれが真実 って、とても良いコピー。
そしてその人間を演じる豪華キャストも言わずもがな最高。
赤星含めたレギュラーメンバーはもはや説明不要と思えるけど、ミシェル役の関水渚。
あの透明感と純真なミシェルのマッチ率がすごくて。
調べてみると、今年1月クールの知らなくていいコトにも出ていたそうです。
野中(懐かしい!)がケイトと別れた後に付き合っていた女の子役。
雰囲気違いすぎて全く気付かなかった。
今後色んな作品でお目にかかることになるでしょうか。
ちなみに、広瀬すずに似てるなーと思いながら観ていたらネットでも同じ声が結構多く、やっぱりなと思いました笑
運勢編の広末涼子やロマンス編のスター竹内結子が出てきたりと過去のゲストが再登場し物語にがっつり絡むのもいいですね。
そしてJESSY。ジェシー。
ここで粒立てて書くのもなんかあれかなと思うので細かくは書かないですが、ロマンス編に続き最高でした。
あんな美しい2枚目かつコミカルな3枚目、いないよ。
最高のジェシーをありがとうございました。
滝藤賢一は勿体無いくらい普通にいい人でした笑 いい支配人であり、いいパパ笑
登場人物の詐欺師率曲者率が高すぎて全員怪しく見えるせいで、友情出演で出てきたGACKTや意味不明出演のデヴィ夫人にも何かあるのではないかと思えるくらい笑
まあ結果的に夫人のブローチが五十嵐を救った訳だけど。
エンドロール後のオチも、ロマンス編とほぼ同じだけどベタに面白い笑
モナコが仕込んでたロンドンは次回作への伏線になるのかと思ったからここで回収はもったいないと思いましたが笑
きっと今後もシリーズ続いていくのでしょうか。
またダー子御一行に会えるのが楽しみです。
それでは、今回はこの辺で。
以上クロでした~
【雑記】なぜ現状維持をさせてくれない。(タ)
小学生の時から嫌なことは嫌だと遠ざけてきた。
好きなことがたくさんあった。
やりたいことも一緒に過ごしていきたい人たちもたくさんいた。
それでも時は流れていき、嫌なことは大人だからとか、もうそんな歳じゃないんだからという曖昧だが絶対的な理由の元増えていった。
嫌なことが増えると好きなことにかけられる時間は減り、一緒に過ごしたい人との時間も減っていく。
受験時代や仕事での辛い時期は早く終われと思っていたが、基本的には現状の幸せに満足しているからこれ以上の幸せはそこまでいらないから、現状の幸せを削らないでくれと切に思っている。
持ちたくもない責任や、関わりたいと思わない事象を未知の幸せというふわふわしたもののためだけのために手にしたくない。
人に幸せな形を押し付けられたくない。
楽しいことや嫌なことは全部が全部ではないけれど自分で判断したい。
十分幸せだと思える環境を自ら手放したくない。
幸せを新しく手に入れるのではなく、幸せを手放さなくても済むように行動をしてきたし、これからも行動をしようと思う。
行動だけじゃ足りないからいるのかいないのかよく分からない神に祈るようにして綴ってみた。
映画 ステップ 感想
こんにちは、こんばんは。クロです。
昨日、映画を観てきました。
『ステップ』です。
重松清原作、飯塚健監督作品です。
主演は山田孝之。
僕の好きな東京03の角ちゃんが出ているので気になって観に行きました。
まず、すごーく久し振りの映画館でした。
2月1日に『AI崩壊』を観て以来なので、約半年振り。
その間の映画館は御存知の通りで、上演予定だった作品も延期になっちゃいましたからね。
宣言解除後、映画館は徐々に息を吹き返して、ようやく昨日行って来ました。
あ、ネタバレ含みますのでご注意下さい。
僕は4月に転勤に伴い引っ越したので、新天地での初映画館でもありました。
駅の近くにある、この辺りでは大きめの映画館へ。
ひと席空けての仕様になっているため、上演15分前に劇場へ着いた時には空席はまばらでした。
でもあれですね、意外と良いですね。ひと席空くの。リラックス感増して映画の世界に没入できる気がします。
そんなこんで予告編が流れ始めますが、土地が変わると当然CMも変わるわけで、新鮮でした。
焼き肉屋や結婚式場、車検工場のCMが懐かしい。(こんなこと書いて一体何人が分かるのだろうか笑)
予告では、幾つか観たいのありました。
清原果耶の出ているものが2本。
朝ドラ観ていない派の僕は、昨年の『俺の話は長い』で初めて彼女の存在を知ったわけですが、素晴らしい世界観持っていますよね。
予告で観た2作品はどちらも別の人物像を持っていそうで、楽しみです。
ちなみに、『世界でいちばんあかるい屋根』と『望み』です。
そうしていよいよ本編です。
いや~良かった!
例によってあらすじは割愛しますが(あらすじってどうも上手く書けない笑)、とっても良かったです。
どんな話か知らずに観に行っても大丈夫でした。
最初のシーンから、言葉で説明するわけではないですが状況が1発で分かるようになっています。
しかもあのマジックペンの跡は後々までずっと軸の1つになるものだし、最初にああいうシーンから始めるのはすごく良い構成だなと感じました。
事前知識はほとんどなく、父と娘のエピソードなんだろうな程度に思っていたのですが、それを遥かに上回る、素敵な「家族」のお話でした。
主役である父と娘だけにスポットライトが当たるわけではなく、彼らを取り巻く全ての人の人生まで感じさせるような、そんな作品に思いました。
あくまで父子家庭に悪戦苦闘する健一親子を軸にしつつも、ケロ先生の結婚、義兄夫婦の不妊、上司の異動、義父の引退と病気など、周りの人の人生含めてリアルを描いてくれているのは好きでした。
題名の「ステップ」に込められた意味もじーんと来るものがありました。
特定期間をフィーチャし章立てて進む構成だったので、美紀の成長とあわせて、
健一も一緒に父親として成長していく彼ら親子の成長ステップという意味かなーと思ってましたが、ステップファザー・ステップマザーの意味合いもあったんですね。
義父母からの最初で最後の説教、美紀から奈々へのお母さん呼び、ベタだけど感動しちゃいました。
美紀のいるリビングに、奈々の絵が追加されていたのもまたベタだけど良いですね。
家庭とは、笑顔工場。良いですね。
そんな感動人間エピソードですが、やっぱり演じた役者さんたちが素晴らしかったことも大きいです。
まずは山田孝之。
リアル。
彼の特徴はどちらかというとハチャメチャさを演じきるイメージでしたが、「普通」も素晴らしかったです。
突然妻に先立たれ、一歳半の娘と再出発する男性の哀愁さを感じました。
でもデカイなと思ってしまいました笑
デカイと言うか、ゴツい?笑
胸板が厚いせいかな、なんかスーツキツそうだしそこだけブレちゃいました笑
美紀役の子役3名もみんな良かったです。
『凪のお暇』や『テセウス船』で馴染みのあった白鳥玉季しか知らなかったけど、保育園時代も高学年になった美紀もちゃんと美紀で、子役のスキルの高さとキャスティング力のすごさを感じました笑
広末涼子は最近ああいう役増えてますよね。
未亡人オーラが似合い過ぎる笑
バラエティでたまにお見かけする姿は全く違うのに、ドラマや映画だと声も雰囲気も全然違って、ほんとすごいなあ。
年齢を重ねてもお綺麗だしあの雰囲気だし、未亡人役は同世代女優さんの中では頭1つ抜けているのではないでしょうか
こんな感じで一役ずつ触れていくと疲れちゃうからさらっといきますが、國村隼や余貴美子、片岡礼子は流石の魅せ方だったし、章ごとに出てくるゲスト枠?の伊藤沙莉と川栄李奈も良かったです。
我らが角ちゃんも当然良かった笑
流石半沢直樹俳優の角田晃広さんです。お疲れさまでした。笑
あとは、中川大志。
いや彼だけ意味わからなかったんですが???笑
さっき、 主役である父と娘だけにスポットライトが当たるわけではなく、彼らを取り巻く全ての人の人生まで感じさせる作品 だと書きましたが、中川大志が演じた青年のことだけはさっっぱり分かりませんでした笑
最初に蕎麦屋から出てきたシーンで、「ん?中川大志か?」と一瞬感じたものの特に何もなく健一と部長のシーンになったため、「あー別人か」と。
でも次に鰻屋から出てきたところでは「いや、やっぱり中川大志じゃん!」と気付くのですが、その後特に何の説明もなし。一切なし。台詞もなし。何なら名前だけの登場とかもなし。
え、どういう意味ですか?笑
そういう役をやるキャラじゃないでしょ?笑
どこかに説明があったけど見逃しちゃったのかな??
ほんとに意味不明でした笑
この映画の原作は重松清の同名小説です。
重松清の小説は、小学生の頃に読んだ『半パン・デイズ』が一番記憶に残っています。
僕のイメージでは、「男の子の成長」をテーマにしている作家さんの印象でした。
中学受験界隈ではよく取り上げられる作家さんでもあり、断片的に読んだ他の作品からもそうしたイメージを持っていました。
そんな中で、この作品。
全く別ジャンルってわけではないですが、何だか意外でした。(個人の感想)
相方タクさんはたくさん重松清の小説を読んでいると思うので、そうした人にとっては意外ではないかもしれませんが。
でもあれか、『とんび』も重松清でしたっけ。
そう考えると別に意外ではないな。
むしろしっくり来る。
うん、とてもしっくり来ました。笑(自己完結)
ちょっと話が多岐に渡ってしまいましたが、久し振りの映画館、総じてとっても良かったです。
あとはまた舞台も観に行きたいな。
最近、大小問わず劇場が問題視されてしまっています。(この 劇場 は映画館ではなく演劇やミュージカルの会場という意味ですが)
そりゃ感染対策が充分に行われていなかったり、体調不良者がいるのに強行したとなれば話は違いますが、演劇世界全体が色眼鏡で見られてしまうのは悲しいです。
当然興行だし、収益を目指したり大勢の大人や利権が動いていたり綺麗事だけでは話せないけども。
音楽のライブハウス問題も同じだけど、ひとくくりで悪とか善とかまとめられちゃうのはなんかね、と思います。
シルク・ドゥ・ソレイユですら傾くんだから、一介の劇団は本当は超厳しいはずです。
そんな中、対策打って、公演断念して、他に魅せる手段考えてってやってる人たちが大勢いるであろう中で、一部の人たちの問題で演劇界全体が窮屈な思いをするのは何ともやるせないです。
生のエンターテイメントが、生き続けることを願います。
完全に話がとっちらかっちゃいましたね笑
それでは、今回はこの辺で。
以上クロでした~