皆勤賞は必要ないと堂々と言いたい
優先席が嫌いだ。
疲れて座りたいって時に座れる席が減ってしまうから。
女性専用車が嫌いだ。
駅が混雑している時に乗れる車両が減ってしまうから。
同様に僕は皆勤賞が嫌いだ。
一回でも病気にかかったらいけない、大事な用事があっても休めない窮屈感があるから。
ティーンズ系のアニメや漫画、ドラマが好きな僕は授業をサボって屋上でぼーっとしたり、好きな子と公園でいちゃついて遅刻したり、気分で早抜けして海に遊びに行ったりするのに憧れる。
一回くらいサボってもいいんじゃないかなぁって思ってしまう。
皆勤賞が嫌いだ。
でも優先席は必要だと思う。
優先席がなければ老人や妊婦や怪我人が電車で座れなくなる可能性があるから。
女性専用車も必要だ。
痴漢被害にあう女性が後を絶たないから。
そして、皆勤賞も必要だと言わざるを得ない。
みんなが毎日学校をサボったら学校が学校として成り立たないから。
社会に出てみんなが毎週仕事をさぼったら仕事として成り立たないから。
自由登校でいいじゃんって皆勤賞に反対する人はいるかもしれない。
同様に好きな時に働けばいいじゃんと言う人もいるかもしれない。
でも自由登校で学力が身につくのか、社会に出てまともに働けるのかと言われると多分殆どの人はそれが出来ないんじゃないかと思う。
自由になって学力が身につく人や好きな時に働いて仕事ができる人は少なからず才能がある人だ。
みんながみんな才能を持っていたらそもそも必ず登校しなきゃいけない学校も必ず出勤が必要な仕事も存在しない。
学校も仕事もみんながちゃんと出ないと成り立たないのが現状だ。
それでも皆勤賞がなくなればいいのにって僕は思う。
みんながちゃんと毎日学校に行けば、皆勤賞は必要なくなる。
みんなが老人や妊婦や怪我人に席を譲れるようになれば優先席がいらなくなるように。
痴漢がいなくなれば女性専用車がいらなくなるように。
いつかみんなが自由に登校し、自由に仕事が出来るようになるのが理想だけど、そうなるのは難しい。
だからせめて優先席や女性専用車がなくなって、皆勤賞も必要ないって堂々と言えるくらいの世の中になって欲しいと思う。
そしたら少しくらいずる休みしてもよくなるのにって思う。
この窮屈さも少しは和らぐのにとも思う。
そうなる未来を臨みながらもやっぱりまだ皆勤賞はないとダメだよなと思う、バイトの急な休みやばっくれに苛立ちを隠せない某接客業の民タクの呟き。