ハッピーアイスクリーム~自由を望む2人の民~

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【映画】ソファーに寝転がりながら思い出のマーニー(タ)

 

ソファーというのは恐ろしいもので本来座って過ごすためにあるものなのに、一度横になってしまうともう起き上がれず、寝る直前まで動けなくなってしまう。

ソファーに横になってスマホを持ってしまったらもう一環の終わり。

ツムツムをしながらすべての事象をながらで過ごしてしまう結末を迎えるのが決定してしまう。

 

そんな感じで昨晩ソファーに横になりながらツムツムをやっていると、我が家の茶の間のテレビには思い出のマーニーが映し出された。

金曜ロードショーはながら見することが元々多かったが、今回も今回とてながら見。

ジブリ作品は金曜ロードショーの7割占めてんじゃないか?と思いながら思い出のマーニーを視聴した。

 

ながら見なのではっきりと内容が頭に入ってきたわけではないが、思い出のマーニーのあの不気味な雰囲気は布団に横になっている今でも思い出せるほど印象的なものだった。

近頃のコロナの不安を相方が煽るもんだから、今のこのコロナによる不安な環境が世界の終焉のような雰囲気を醸し出し、それが思い出のマーニーによりより増幅され、もうなんとも恐ろしい死の一歩手前だよ?君ぃと地獄の閻魔大王に脅されているような、そんな感じがした。

 

主人公のアンナはとなりのトトロのさつきちゃんにとても似た容姿をしているが、暗い性格。

両親が亡くなり、引き取り先のおばさんとおじさんに育てられる。

おばさんたちはいい人だったけれど、アンナを育てることで国から幾分かのお金を貰ってるということを知り、アンナは失望し絶望していた。

その絶望がアンナの性格を暗くし、アンナはさつきと容姿は似ているのに幸が薄い顔になってしまっている。

俺の妹もおかんに対してなにかとむすっとしているので、顔がむすっとした顔になってしまった。

妹は可愛い系で売っていこうと兄ながらプロデュースしていたのに、クール系になってしまった。

クール系というほど性格はクールじゃないのでなんだがあべこべな感じになってしまいなんだかなぁと思う。

別に可愛い系でもないのだが。

そうなると今後妹をどうプロデュースすればいいのだろうか、悩みどころである。

 

閑話休題

話が脇道にそれた。

 

話を戻すとアンナは暗い性格なのに無理して他人に合わせようとしないから、他人に気を遣わせ、傷つける。暗い性分でもと最低限のところは相手に合わせておけばいいけれど、子どもってそんなに器用じゃない。

案の定療養で赴いた土地でも近所の子をアホほど傷つけてあれに荒れていた。

とんだジャックナイフメンタリティである。

 

そこに出てきた陽キャのマーニー。

陽キャ加減がぶっ飛んでてアンナのジャックナイフなメンタリティを凌駕し、二人は仲良くなる。

 

アンナの心持ち次第でアンナはアーニーの元から消え、逆にアーニーの元へ現れる。そんな不思議な現象が度々起こるが、アーニー自体不思議な現象なのでアンナは違和感を抱きながらもそれを受け入れていたし、アーニーも突然消えたり、現れたりするアンナにいつも通りに振る舞う。

 

陽キャって細かいことは気にしないとこあるよなぁと思った。

隠キャもあまりにもぶっとんだことは気にしない。細かいことは気にするけれど。

俺がマーニーやアンナだったら訳がわからなくてそこで物語をリタイヤしそうなものだけれど。

主人公じゃなくてよかったと思う。

 

そんなことを思いながら、相変わらずツムツムをしながら思い出のマーニーを観ていると、物語は暗転していく。

ただでさえ暗い話が更に暗くなる。

コロナに不安を覚える中観るもんじゃないなぁ、けいおんとかのんのんびよりみたいなアホみたいなのほほんアニメを観た方がいいんじゃないかなぁと思い始めた。

アンナが愚痴ってたら、アーニーも愚痴り始めて、陽キャに見えたアーニーも実は悩ましい日々を過ごしていたってところまでみて、それ以降はツムツムに夢中になり、それ以降マーニーたちの行く末を観れていない。

思い出のマーニーの思い出はここまでだ。

 

結局どうエンドを迎えたのかよく分からないまま自分の部屋に戻りTikTokを見始めたので、思い出のマーニーについてのストーリー的なところは語れない。

 

ただキャラクターに関しては色々と思うところがあった。

まず、アンナみたいな人って世の中沢山いるよなぁってぼんやり思った。すごい傷つくことがあって、その傷が癒えずに周囲の人間と関わらざるを得なくて、更に傷つき、傷つける人。

側から見てるとなんだこいつと嫌厭してしまうし、自分がアンナみたいになったら嫌だと思うし、アンナみたいにはそもそもならないように常々心のバランスをとろうと心がけているけれど、彼女みたいな心待ちに気づけばなってしまうことも時にはあるような気もする。

マーニーみたいにとても明るく優しく、楽しく振る舞ってくれる人が側にいたらそれはとても救われるだろうけど、マーニーみたいな人だってマーニーみたいに自身の心の傷を隠し持っているかもしれない。

マーニーはマーニーでアンナみたいな傷を持っている人と関って、共感したり、励ましたりしていくうちにその心の傷を癒したように思う。

必ずしも明るく優しく楽しい人といることだけが心の傷を癒す訳ではないし、同じように傷ついている人といれば傷が癒えるわけでもない。

簡単に解決法があるなら心の傷なんて大した問題にはならない。

傷つき方は人それぞれだし、癒し方も人それぞれだ。

アンナとマーニーはそういう意味では良きパートナーだったのではないかと感じる。

内面的な変化がめまぐるしい時代ではアンナやマーニーみたいに心の傷を持っている人が沢山いて、その傷を癒すのが決して簡単ではないから、こんな難しい世の中を生きていくには色々考えて、行動し、他人と関わり生きていくことが大切なのかもしれない。

自分なりに悩んで、人とぶつかって、許し合って、許せなくて、離れたり、近づいたりする中で心の傷に折り合いをつけていくのだと思うし、それが人生なのかもしれないと思う。

思い出のマーニーは百合の物語だとネットには書いてあったけれど、ながらみしてた自分からすると、あれは病んでる人たちが自身の心の傷を癒す、癒しの物語であったようにみえた。

普通の物語であれば、その心の傷に対して何かしら折り合いをつけたり、解消したりして終わるのだが、もしかしたら思い出のマーニーもそういう何かしらがあったのかもしれないが、ながらみだった俺からすれば傷を抱えてもなお人は生きてくって感じの物語に感じてとれた。

マーニーもアンナも病んだままだが、病んだままでも二人が出会ったことは二人に何かしら変化をもたらしたのだろうと思う。

まあなんにせよ、ながらみしながらも色々思うところがあったので、観れてよかったと思う。

 

ながらみではなく、しっかりと観たらまた違った作品としてとられられると思うし、ちゃんと観たものを感想記事としてあげるのが普通だけれども、たまにはながらみしたものの感想をあげるのも悪くはないかもしれない。

 

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