【小説】見知らぬ女の子・男の子と私
腹が減って冷蔵庫を開けたら食べ物がなくなっていた。
そして中に女の子が入っていた。
わけがわからず冷蔵庫を閉める。
一息ついてもう一度あける。
やはり冷蔵庫には何もなく女の子が入っていた。
仕方がないから冷蔵庫から女の子をとりだす。
とりあえず脈を測ってみる。
脈の取り方がイマイチよく分からず生きてるのかわからない。
冷蔵庫に入っていたので体は冷たい。
お腹がすいた。
冷蔵庫の中身を補充しようかと思ったが給料日前でお金がない。
しょうがないから女の子をレンジに入れようと押し込んでみる。
頭しか入らず蓋が閉まらない。
レンジは諦めた。
女の子を湧いてあった風呂に入れて熱いお湯を入れ茹でてみる。
お湯だす蛇口が壊れて温まらない。
風呂も諦めた。
しょうがないからドライヤーを使って照り焼いてみる。
冷風しかでないので温まらない。
ドライヤーも諦めた。
しょうがないからハンガーにひっかけて干してみる。
雨が降ってて乾かない。
ハンガーも諦めた。
もう食べるのを諦めて女の子を再び冷蔵庫に入れる。
もうやることもなく体力を使うのもいやだったので布団で寝る。
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あの男の子が好きだったのでストーキングを続けた。
あの男の子は気づかない。
男の子はぶらぶら意味もなく歩く。
私はそれについていく。
男の子は華奢である。
私もどちらかといえば華奢。
男の子が家に入る。
私も鍵を針金で開けて入る。
男の子は布団で寝る。
私は気づかれないように隠れる。
男の子が起きた。
私は寝たふりをする。
男の子が私を見つける。
私は寝たふりをする。
男の子が試行錯誤する。
私は寝たふりをする。
男の子が寝る。
私はそっと男の子に寄り添う。
男の子は起きない。
私は男の子に抱きつく。
男の子のが冷たい。
私は温かい。
男の子が冷たい。
私も少し冷たい。
男の子が……
私が……
男の子も私も…
…
…
…