ハッピーアイスクリーム~自由を望む2人の民~

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【映画】ラストレター 感想

こんにちは、こんばんは。クロです。
 
 
 
本日は、さっき映画を観てきたのでその感想を。
2020年初映画でした。
映画は去年の10月以来なのでまあまあ久し振り。
そう言えば去年観た作品の中で「アルキメデスの大戦」と「記憶にございません」の2つはブログに書き忘れたなあ。
今となっては細部は記憶にございませんだし今さら書けないな…
 
 
 
で、今回観てきたのはこちら。
 

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「ラストレター」
岩井俊二監督作品です。
 
まだ公開されたばかりの作品。
年末辺りからCMでたまに見掛けていて、最初は特に興味なかったですが次第に気になっていきました。
 
そして先週くらいから、映画館で観たいレベルでの気になり方になり、「記憶屋」と迷った末に上演時間がちょうどよかったこちらに。
 
 
 
まず劇場レポートです。
田舎の中では都会の街にあるショッピングモールの最上階、自宅からも会社からも歩いていける映画館が社会人になってからの僕の行きつけです。
 
それでも去年の7月に観た「ファブル」以来のようです。
そう言えば去年は新宿や池袋で観ることが多かった。
 
そんな訳でかなり久し振りの行きつけ(矛盾)。
暫く行かない間に始まる前のCMがちょっと変わっていたり。
 
シアターはまあまあなキャパ数のところで、レイトショー帯ということもありお客さんはまばらです。
たぶん20人~多くて30人くらいでしょうか。
 
まあこれが普通です。
何せ田舎の中では都会レベルの規模のレイトショーなので。
 
両隣はおろか周りにほとんど人がいない席でわりとリラックスして観ることができました。
 
 
 
と言うわけでようやく本題ですが、とりあえず、全般的な雰囲気は好みでした。
 
あらすじは予習せず、テレビのCMで観た程度の何となくのイメージしか持ち合わせていなかったけど、序盤から世界観はハマりました。
 
細かいあらすじの説明は例によって致しませんが、中盤辺りまでは次の展開が気になり、わりとみいってました。
 
文通から話が展開していく感じ、映画全体のテーマとも絡まっていて好きでした。
子供たちが勝手に返事書いていたり、裕里が未咲のフリして書いていたり、すれ違いでの話の膨らませ方もありますよね。今回はその類いじゃなかったけど。
 
 
 
一方、中盤はやや停滞してしまった印象もあります。
乙坂が仙台にやって来て裕里と再会するは良いとしても、阿藤とのシーンはいるのかな?と思っちゃいましたね。
そもそも阿藤が正体不明過ぎるんですよね。
でもそれも、優等生で学校のヒロインだった未咲という人間の人間味を示すエッセンスの1つとしては重要なものかのかなとも思います。
 
 
 
そして、タイトルのラストレター。
未咲から鮎美への遺書のことだろうなと思っていましたが、その中身は何とあの卒業式のスピーチ原稿。
あの意図はなんだったんだろ。
個人的には、阿藤との日々で光を失っていく未咲にとって、あの卒業式のスピーチ・乙坂からのラブレターは支えになり続けるものであって、ラストレターとして乙坂へ送るならわかるんですが何で鮎美へなんでしょうか。
乙坂とのことは抜きにして単に字面通りのものなのでしょうか。
 
正体不明だった未咲の夫がいたり、 未咲と乙坂に何が起きたのかを詳しくは明かさなかったり、色々と視聴後の考えさせる余白を残す作品だと思いました。
もう1回観たり原作読んだりするともう少し理解深まるのかな。
 
 
 
大波乱が起きる訳ではなく、抱腹絶倒のコメディと言う訳でもなく、迫力のアクションもないですが、こうした人間味を感じさせる作品がたまに観たくなります。
 
 
 
後はキャスト。
 
松たか子がとても可愛らしい。
年相応の主婦的役回りがちゃんとしてるのはもちろん、初恋の人に出会い舞い上がる少女感はとても可愛らしかったです。
直近のご活躍はアナ雪やノーサイド・ゲームが有名ですが、HEROなんかでも可愛らしいですもんね。
 
福山雅治は良い意味で全くオーラがなかった。
彼の役は絶対的なカリスマ性をまとったイメージが強いけど、今回は普通のおじさんでした。
中途半端に生えた髭であったりの外見も相まってなのかな。
あの役にとって絶対的なカリスマ性と言うのは超絶邪魔なので、それを完全に消し去った雰囲気はハマっていたように思えます。お陰で未咲の美しさが際立つ構図。
 
広瀬すずは、機微を全面に出さないながらも、母親の自殺で抱えるやり場のなさと年相応の無邪気さを良い塩梅で併せ持っていた感じです。
高校時代の未咲役と鮎美役ではしっかり纏わせる雰囲気を変えていたのも流石です。
鮎美役のあの透明な感じはどこか「anone」の時の役を彷彿とさせ、彼女の得意なプランの1つなのかもしれませんね。
 
脇役にも神木隆之介や森七菜(CMで流れてたエンディング曲も彼女のだったのか!)などを据えて、磐石だった感じです。
 
謎に庵野秀明いたし笑
 
 
 
総じて言うと、今年観た中では1番の作品になりました。
 
 
 
ここ数年は年に7、8本で去年は9本を映画館で観ていたので、今年それくらい観たいかな。
「記憶屋」や「AI崩壊」辺りは結構気になってるし、「糸」も観たい。
他にも予告で面白そうなのいくつかあったし、この中の1つでも近く観られればなと思います。
 
 
 
それでは、今回はこの辺で。
 
以上クロでした~