【コミュ力】コミュ力のつけ方を別ベクトルとるから考えてみた。〜身につけ方編〜(タ)
コミュ力のノウハウ版ではいかに聴き方を極めるかがコミュ力をつけるにおいて重要か、とよく書かれている。
こういう聴き方がよいとかこう相槌をうつとよいとか、こんな質問を相手から話を引き出せるとよいとか、コミュニケーションの型をつくっては読者へ強要している。
人は自分の話をするのが気持ち良いと感じる、だから相手が自分の話を沢山話せるように聴き手にまわろう!とこれでもかと勧めてくる。
そしてそれが世の中の風潮となり、みんななんとか相手から話を引き出そうとするも、まだ距離感を感じている相手に自分のことを沢山話したいと思う人は割と少ない。
逆に相手のことを知りたいとコミュニケーションに積極的な人がいたとしても、この聴き上手であれの概念に囚われた人たちは相手に気持ちよく話してもらおうとするあまり、自分の情報をほぼほぼ開示せず、7:3の割合でその相手に自分の話をさせようとしてくる。
自分のことを沢山話したい人間にとっては良きコミュニケーション相手かもしれないが、そうでない人間にとっては話しにくい相手となってしまう。
むしろコミュ力を意識して聴き上手を目指してる人が増えれば増えるほど、逆に話したいことを話してる人の方が良きコミュニケーション相手へとなりやすいのではないか、とさえ感じる。
決まった型でコミュニケーションを図ろうとするとそうした歪みが生まれる。
うまくいく時はうまくいくが、うまくいかない時はとことんうまくいかない。
コミュ力をつけたいものがそうしたアンバランスなコミュニケーションを求めてるとは思えない。
自分も相手も、常にコミュニケーションをとることを楽しめるに越したことはないだろう。
そこで今回はコミュニケーションのつけ方、話し方編を記していこうと思う。
一定の型にはまらずにコミュ力を向上させるにはどうするのかを記していく。
それでは早速…
コミュ力のつけ方を別ベクトルから考えてみた
〜身につけ方編〜
前記事でコミュ力をつけるにはコミュニケーションを沢山とれるよう環境作りをすることが一番重要だと述べた。
話し方編ではその環境でいかにコミュ力をつけていくかを述べたいと思う。
よく就活などで自分の短所は?長所は?と訊かれることがあると思う。
コミュニケーション能力をつけるにおいてもこの長所、短所を知ることが重要となる。
そして長所は伸ばし、短所を改善する、そこに尽力することがコミュ力を上げる鍵となる。
たとえば、自分の長所が「面白いことを言えるところ」だと思ったのであれば、「どうすればより面白いことを言えるようになるのか」や、「盛り上がりたいところでどれだけ面白いことを言えるか」などその長所を伸ばしたり、活用する場を増やす方法などを身につけることがコミュ力の向上に繋がる。
自分の短所が「大勢で話すこと」だと思ったのであれば、大勢で話す際の自分のポジションをあらかじめ決めておいたり、鉄板の笑い話を用意しておいたりと短所を改善する方法を身につけることがコミュ力の向上に繋がる。
そういう意味合いで考えると、長所が「人の話を引き出すのが得意」だったり、短所が「人の話を引き出すのが苦手」だったりして初めて聴き上手を目指すノウハウ本が活きるのである。
さらに違ったベクトルから話をすると、コミュ力はワードとしてかなり抽象的なので、中々身につけるのが難しいが、傾聴力とか話の構成力など身につけたい能力を具体的にしていくことによって大分つけやすくなる。
さらに傾聴力→飲み会で酔った人と話す時の傾聴力→飲み会で酔った上司と話す時の傾聴力といったつ具合で身につけたい能力をより具体的にイメージすることで、そのコミュ力を培う環境づくりや、能力のつけ方もより具体化されより能力が身につけやすくなる。
自分の長所や短所が分かり、それをなるべく具体化することでコミュ力を伸ばす道筋が見えてくるのだ。
画一的に「これをやればコミュ力がつく」と考えるのではなく、「自分に合ったコミュ力を、自分に合ったつけ方でそのコミュ力をつけるにふさわしい環境の中で身につける」ことが重要なのである。
つけたいコミュ力が具体的になり、それを手に入れる環境を手にしたのであれば、今度はそのつけたいコミュ力が高い人の真似をすると良い。
自分の求めるコミュ力とマッチしてるのであればノウハウ本を読むのも良いだろう。
つけたいコミュ力があっても、そのつけ方は自分一人では中々身につかない。
つけたいコミュ力が高い人を真似たり、ノウハウ本を読んだりすることで、つけたいコミュ力をつける大きなヒントが見つかるだろう。
だが、あくまでもつけたいコミュ力をつけるヒントとして、つけたいコミュ力が高い人を真似たり、ノウハウ本を読んだりする、という方法があるのであって、それらの方法を答えにしてはいけないことは念頭に置く必要がある。
いくらつけたいコミュ力が具体的であっても、見本通りにコミュ力をつけるのは避けた方がよい。
見本通りやってうまくいけばいいが大抵は上手くいかない。
なぜかといえば、見本となる人と自分では性格も見た目も育った環境も周りの環境も全然違うからである。
せっかくみつけたコミュニケーション方法が、その人のキャラがあって初めてできるコミュニケーション方法だったとか、その人とコミュニケーションをとる相手の関係性があって初めてできるコミュニケーション方法だったとか、そんな可能性を孕んでいるのだ。
そのため見本となる人のやり方を自分の中で解釈し直したり、再構成したりしながら、コミュニケーションの場で試行錯誤し、自分に合ったやり方を確立していく必要がある。
そうして具体的にしたコミュ力を発揮したい場面で自然に引き出すことができて初めてコミュ力が身についたといえるのだ。
今回の話をまとめると、
①自分の長所と短所など現状のコミュ力を把握する。
②つけたいコミュ力をより具体化する。
③具体化したコミュ力に関して参考とする方法を見つけ学ぶ。
④学んだものを分析した自分の現状に合わせて再構成していく。
⑤実践の中で試行錯誤しブラッシュアップする。
となる。
このようなやり方を実践し、ぜひオリジナリティ溢れる魅力的なコミュニケーションをとれるよう頑張って欲しい。