【コミュ力】コミュ力のつけ方を別ベクトルから考えてみた〜心技体編〜
何をするにおいても心技体が重要になることは人生経験が増えれば増えるほど感じるものだと思うが、コミュニケーションにおいても心技体とある。
今回は心技体をそれぞれに分けて考えていきたいと思う。
※なおコミュニケーションを別ベクトルから考えてみたシリーズは一応今回で最後にしようと思う。
〜心〜
コミュニケーションにおける心とはすなわちテンションの上げ下げをコントールすることを指す。
テンションのあげようは人によって差がある上に、同じ人でも差がある。
なんでもない時にテンションが上がったり下がったりすることもあるだろうが、大抵はテンションの上がり下がりにはトリガーがある。
そのトリガーがなんなのかを知ることがコミュニケーションにおける心の基本となる。
自分がどんな時にテンションが上がるか、どんな時にテンションが下がるかを知り、自分のコミュ力をつけたい場ではどちらがの方が良い結果を生み出したのかを考える。
テンションが上がった時はなんだか調子いいなって思うのであればテンションが上がりやすいように心を高揚させる術をみつけ、テンションが落ち着いている時の方が調子が良いと感じるのであれば心を整える術をみつけるとコミュ力を常にハイパフォーマンスで発揮することができるのだ。
テンションの上げ下げをコントロールするにはルーティンを作ることが重要だ。
ルーティンとは日常的に行うパターン化した行動であり、その動作を行うことで、高パフォーマンスを安定して発揮できる効果があると言われている。
スポーツ選手やアーティスト等がよくルーティンを行っていると思うが、日常生活においてもルーティンを行うことでよい効果が得られる。
例えば好きな音楽を聴くというルーティン。
テンションの上げ下げをコントロールするにはうってつけのルーティンだと思う。
テンションの上げたい時、落ち着かせたい時のプレイリストを作り、安定したパフォーマンスを発揮できる状態にしておく。
好きな人と話すのであれば恋愛の曲、ビジネスの場でスピーチをするのであればクラシックなどテンションの上げ下げだけでなくその場面にあった選曲をするのも手だろう。
他にもテンションの上げ下げに動画を視聴したり、漫画を読んだり、軽く身体を動かしたりなどのルーティンが役立つと思われる。
ルーティンを確立したらそのテンションの上がり下がりの状態を意識して、ルーティンがなくてもできるようにすると良い。
ルーティンをやるに越したことはないがルーティンが必ずしもできるわけではないと思うので、自分のよりよい状態へテンションを変化させる方法をルーティンを行う中で研究すると良い。
〜技〜
コミュニケーションにおける技は定義し辛いところがあるが、強いていうならば、「自分のコミュニケーションが上手くいくパターンを身につけること。」といえるだろう。
例えば、「好きな人と話している時にこの話をしたらなんかいい感じの雰囲気になった。」とか「ビジネスの場でこういう話し方をしたらなんか上手くいった」とか「飲みの席で聴き手に回ってみたら相手が気持ちよく話していた気がする。」とかそういったパターンを意識する。
以前紹介したように自分の目指している方面のコミュ力やノウハウ本に書かれているテクニックも技となりうるが、その時も記述したようにそのテクニックが自分に向いているかどうかは分からないので試行錯誤し、自分の使いやすい技へと昇華させていく必要がある。
自分の中で上手くいった経験が増えていけば、それだけコミュニケーションが円滑に進んでいく。
逆に上手くいかなかったことは反面教師として覚えておくと同じ失敗もしなくてすむだろう。
技に関して言いたいことはこんなところだが、ここで参考までにコミュ力における技を意識する際、こういったところを意識すると良いといった項目を挙げてみたいと思う。
話し方
→早口かゆっくりか、声が高めか低めか、大きいか小さいか、相手の目を見ているかそらしているか、冗談が多いか、少ないか、ジェスチャーは多いか少ないか、言葉遣い等。
同じ人でもその時によって話し方が違うので調子がいい時の話し方を振り返ってみると良い。逆も然り。
話題選び
→どんな話題で話したのか、一つ一つの話題をどう繋いだのか、相手からどんな話題が上がったのか等。
会話はほとんど何かについてあーでもないこーでもないと話していると思うが、その何かが盛り上がるものだったのかを振り返ると次の機会に活かせる。
またその話題の繋ぎ方も重要で一つの話題でしか盛り上がらないことも会話によってはあると思うので、話題の繋がりや繋げ方を考えてみるのも良いと思われる。
特定の相手や特定のタイプの相手と話すのであれば相手のあげる話題も振り返ってみると、その人の人となりや好きな話題が分かり、次話しやすくなる。
相性
→相手と自分の関係性。相手が話し好きか聴き上手か。相手が自分のことをどう思っているのか、自分が相手のことをどう思っているのか。
相手がいじる側かいじられる側なのかSなのかMなのか、褒められるのが好きかどうか等。
どうしても相手との相性が悪いと中々コミュニケーションも盛り上がらないが、相性が悪いのであれば相手に合わせて自分も変化させることで上手くいく場合もある。
そうした自分の変化が新たな自分の発見にも繋がるしコミュニケーションの幅を広げるのにも繋がるので、時には相手に合わせて自分を変えてみるのも良いのではないだろうか。
〜体〜
スポーツや芸術では身体は意識されるが、コミュニケーションにおいて身体を意識することは少ないかもしれない。
しかしコミュニケーションにおいて身体はかなり重要である。
寝不足の中会話をすると何気ないことにイライラしたり、喉が枯れてる状態で話をすると声がかすれて聴き辛い話し方になってしまったりとコミュニケーションにおいて身体の不調は大きなディスアドバンテージとなりうる。
身体が強張ってるとボディランゲージも縮まってしまうし、会話の反応も遅れる。
逆にコミュニケーションが円滑にいく時はなんだが身体の調子が良かったり、ほろ酔いで余計な力が抜けてたりする。
身体が万全であれば心も良い状態になりやすい。
ストレッチなどすれば心は逸れるし、身体を動かせばテンションも上がる。
心も技も上手くいってる気はするんだけど、なんだが今日は調子悪いなぁって時は身体に不調があるのかもしれないので改善してみると良いだろう。
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以上がコミュニケーションにおける心技体である。
コミュ力が高い人がちまたで流行るノウハウ本のようなことをしているかといえば必ずしもそうとはいえない。
コミュ力が高い人は自分なりのコミュ力のつけ方があり、それを無意識のうちに実践している。
コミュニケーションに答えはないので、今回紹介した方法を用いて自分なりのコミュニケーション法を確立してみると良い。
最後に注意して欲しいのが、コミュ力をつけることは意識化することで強化されるが、意識しすぎると上手くいかない。
コミュ力をつけるために意識をすることとコミュ力をつける意識を忘れ去ることは反意であるがどちらも重要。
意識して身につけ、無意識に実行できるようにするのが理想だ。
コミュ力をつけることを考えることは重要だが、考えすぎないようにすることも重要。
みなさんのコミュ力向上に少しでもプラスになったのであれば嬉しい。